雲にとらわれた凡人のストラテジー

インハウスでのSEO、Webマーケティング業務の責任者だった男が現状のSEOや、これから一人で戦う上での戦略を書き連ねます。

一つのコンテンツにKWを入れすぎると逆に効率が悪い

企業運営のWebメディアでかなり長文の大作記事を見かけたことはありませんか?あれって一昔前に流行った長文SEOの産物なのです。昔はとにかく記事の文字数を稼いでなんとか検索順位の上位を維持するのが流行していましたが、最近では傾向が変わってきています。今回はコンテンツの最近の傾向をお伝えしていきます。

長文SEOとは?

その名の通り文字数をかなり多くしたコンテンツで検索上位を狙おうというものです。文字数にすると大体数万文字クラスのものが多いです。この文字数は、大学の卒業論文並の文字数です。つまり一つの研究内容をまとめた内容に匹敵します。そのため、記事には一つのテーマではなく、サジェストや共起語をふんだんに用いた複数のテーマが混在していることが多いです。

 

なぜ長文SEOが流行ったのかというと、検索ボリュームの多いキーワードで検索上位を狙おうとすると大体1語のキーワードを対策することになります。例えば「パソコン」というキーワードを対策しようとした場合、記事を作る側はパソコンの何についての記事を書けばいいのかが決めづらいです。「パソコンとは?」という基本的なことから、どういう種類があって...とあれもこれもと内容を入れているうちに長文になってしまうというケースが多いです。特に「サジェスト≒潜在ニーズ」という認識も広まり、ある種コンテンツを作る際はサジェストを盛り込むことで、記事の網羅性が上がり、検索結果の上位に入りやすいと考えられていたからです。

文字数で稼ぐ長文SEOは古い

しかし現在では、そういった長文SEOの記事の順位は下がりつつあります。もちろん、SEOは総合力の戦いなので、一概にコンテンツ内容だけで判断はできませんが、事実として私がコンサルティングしている企業の長文記事で、徐々に順位を落としているものも増えてきています。

一記事に対して一つのテーマが理想

最近の傾向としては一つのテーマに絞り込んだ記事が上位に上がりやすい傾向にあります。

Googleの検索結果画面

スノーボードでの検索結果

こちらの画像はGoogleで「スノーボード」と検索した時の検索結果1ページ目のキャプチャです。画像を見ると、スノーボードの基本姿勢について書いた記事と道具の選び方を書いた記事の2種類がランクインしています。このように記事を読むターゲットを絞り込んで、明確な悩みを解決する内容のコンテンツを作ることで、検索結果の上位に入ることができます。

 

ちなみにこの記事より上の順位はWikipediaと通販サイトでした。このことからGoogleとしても「スノーボード」と検索した人はスノーボードの板が欲しい人が多いと判断しており、その次に需要があるのが基本姿勢や道具の選び方という判断をしています。ブログやWebメディアで勝負できる場所というのは、今回の例でいう基本姿勢や道具の選び方になってきます。(スノーボードの板を販売している会社は別ですが)そのため、コンテンツ作りの際は、一つのテーマに絞り込んだクオリティの高いコンテンツを心がけて下さい。