雲にとらわれた凡人のストラテジー

インハウスでのSEO、Webマーケティング業務の責任者だった男が現状のSEOや、これから一人で戦う上での戦略を書き連ねます。

SEOで順位変動のあったキーワードを分析する方法

SEOの業務を行っているとついつい切り離せないのがキーワードの分析です。競合他社よりも検索上位に上がるために欠かせない作業なのですが、正直自分以外の人がどう分析しているかって分からなかったりします。今回は私が行っているキーワードの分析方法を述べていきます。

順位変動のあったキーワードの分析とは

まず最初に順位変動があった際のキーワード分析とは何かを説明します。

順位変動のあったキーワードの分析とは例えば今までは検索順位上位TOP3くらいにいたキーワードが突然20位(2ページ目以降)とかに下がった際になぜ順位が落ちてしまったのかを考え、対策を打つことを言います。

分析方法

単発での分析は行わない

私が行う分析方法はまず、「特定のキーワードのみを分析する」ということは基本的に行いません。なぜなら「たまたま順位が下がった」ということが起こり得るからです。これはGoogleの検索アルゴリズムの仕組み的にどうしようもないことなので、単発での分析というのは基本的に行いません。

複数のキーワードを分析する

基本的には複数のキーワードを対象に分析を行います。やり方としては検索順位の下がったキーワードを表にまとめ、順位の変動幅を見ます。

順位の変動幅を表にまとめたもの

順位の変動幅をまとめた表の一部

上の画像のように順位の変動幅(昨日対比でどれくらい順位が下がったか)を表にまとめ、グラフにします。

順位の変動幅をまとめたグラフ

順位の変動幅をまとめたグラフ

どうです?変動幅の大きいキーワードが一目瞭然ですね。この変動幅の多いキーワードは、明らかに他のキーワードと異なっていることがわかります。こうしてグラフにすることで異常な動きをしているキーワードを特定します。

変動幅の大きいキーワードを選定し分析する

ここからは変動幅の大きかったキーワードをピックアップし、実際に個別にそのキーワードで検索し、どういった内容を盛り込んだコンテンツが上位に表示されているのか、はたまた自分のコンテンツに足りないものは何かをチェックしていきます。また、競合と比較して、根本的に足りないものに何か共通点はないかを見出せれば、それが対策方法となります。

対策方法を実施し経過を見る

ここまで行った手法はあくまで仮説に過ぎません。本当にそれであっているかどうかは実証していくしかありません。ここまでの工程で導き出した対策方法を実施し、その後の順位変動の経過を見守りましょう!

SEOは長期戦

SEOは長期戦です。常に走り続けるマラソンのようなものです。特にキーワードの順位変動というのはその時々で原因が異なります。順位を上げるために一概に「文章量を増やす」や「サジェストを盛り込む」といった安易な手法で上位表示されるような甘い世界ではありません。その時の状況に応じて柔軟に対応していきましょう。