SEOの分析は特徴がつかみづらい
なぜSEOの分析は特徴がつかみづらいのか?
現在、私はフリーランスとして某WebメディアのSEOコンサルをしています。主な仕事内容は常に検索結果の順位変動を追いかけて、どうすれば順位上昇できるかを考えること。そんな中、一番困る部分が分析していて特徴がつかみづらいことだ。今回はなぜ特徴がつかみづらいのかを語っていきたいと思う。
キーワード毎に環境が異なる
コンサルをしていてよく求められるのが、キーワード毎に特徴がないか見て欲しいというものだ。クライアントの要求としてキーワードの種類毎に特徴がないか?という疑問を持つのは当たり前の発想なのだが、SEOにおいてこの考え方自体見直す必要がある。
なぜなら、キーワード毎に検索結果は異なるからだ。どういうことかと言うと、キーワード毎に取り巻く環境がことなるのだ。それは競合他社が書いた記事の被リンクの数であったり、ドメインパワー、記事のCTRや直帰率、コンテンツ内容などが複合的に絡み合って検索順位が決まるからだ。特に、競合他社のCTRや直帰率などは外から一切分からない。いっそスパイとして競合他社に潜り込んでみたいくらいだ。
つまり、キーワードの種類毎に特徴がないか?と言う疑問自体が妄想なのである。
特徴をつかむためには?
キーワード毎の特徴がつかみづらいと言うことを説明させていただいたが、これじゃあ仕事にならない。クライアントに「特徴なんて掴めません」なんて言えない。そんなことを言ったら即契約を切られてしまう。ここがフリーランスの辛いとこ。
そんな中私はなんとかクライアントの要求に答えている。ではどうしているのか?結論から言うと特徴がつかみづらいが、回答を出すことは可能だ。回答を出すためには以下のプロセスを踏めばいい。
主観を外して観察する
人間どうしても主観が入ってしまう。まずは主観を外して冷静に検索結果を受け止めよう。例えばAmazonや楽天が上位に表示されることが当たり前と思わないことだ。この大手ECサイト2社は度々アフィリエイターやSEO担当者を悩ませるが、対象のキーワードに対してAmazonなら何のページが上位なのか?楽天は何のページが上位なのか?を冷静に見るのだ。
また、合間合間に入ってくる記事ページは何をテーマにしているか?を冷静に観察することで上位表示されるコンテンツの傾向が見えてくる。
感情と論理を切り離す
競合他社が上位表示されているとついつい「このメディアが上位にいるのはしょうがないかぁ」と考えてしまうことがある。「このメディアの方が運営歴長いし」とか「被リンクの数が違うしなぁ」などである。
確かに上記の要素は大事であるが、運営歴や被リンク数は変更するのが難しい。特に運営歴はタイムマシンでもない限り対処不可能である。(中古ドメインという裏技もあるが、あまりおすすめできない)
分析して対応方法を打ち出すには変更可能な部分で検討するしかないのである。変更可能な部分とは主にコンテンツ内容である。上位表示されるのに何か特徴はないか?競合がやっていて自分がやっていないことを洗い出し、そこから何が不足しているかを考えてコンテンツを修正することで次の打ち手が見えてくるのである。